小久保 隆 (Takashi Kokubo)/アンビエント音楽・環境音楽家

音は、そこに在り続けている。
風のうねり、水の揺らぎ、森に満ちる沈黙、そして人の気配。
小久保隆は、自然と人間のあいだに漂う見えない響きをすくい上げ、空間そのものとして編み直してきた。
世界各地で採集された音は、立体音響やインスタレーションへと姿を変え、聴く者を静かな没入へと導く。
‍2022年、参加作品が米グラミー賞にノミネート。
2026年には、これまでの思想と実践をまとめた著書『音でデザインする』(講談社)を刊行。
‍音をデザインすることは、環境と意識を結び直すこと。
小久保 隆は、アンビエント音楽のパイオニアとして、探求を今も続けている。
小久保隆のアーティスト写真2

Sound Design

Date
Content
Category
1979
『オ・グァラニー』(現代舞踊音楽)(文化庁主催) 東京・中野サン プラザホール
Theatre Music
1980
「The Woman」(現代舞踊音楽)(芸術祭賞受賞)
Theatre Music
1981
新宿スタジオ・アルタ時報の音楽
Others
1982
「風景─草月」(現代舞踊音楽) 東京・草月ホール
Theatre Music
1982
「譜─マグダレーヌ」(都民芸術フェスティバル)音楽制作
Theatre Music
1983
「ビエント─黒い風」(環境音楽) 東京・ストライプハウス美術館
Spatial Sound Design
1983
「蒼白きつれびとたち」(現代舞踊音楽) 東京・草月ホール
Theatre Music
1985
伊藤隆道「連」(環境音楽) 福岡・博多駅地下道
Spatial Sound Design
もっと見る
Date
Content
2024/
ホワイトストーンギャラリー銀座新館 クレマン・ドゥニ『In Search of Light』(環境音楽) 東京・銀座
2015
笹塚21内科ペインクリニック(環境音楽) 東京
2013
相模原公園内「グリーンハウス」音環境デザイン
2013
ユニクロ銀座店『ステテコBAR』音環境デザイン(環境音楽) 東京・銀座
2013
「シーボン.」のサロン用音環境デザイン及び、音楽制作
2012
相模原公園『グリーンハウス』音環境デザイン(環境音楽) 神奈川・相模原
2012
ユニクロ銀座店『ステテコBAR』音環境デザイン(環境音楽) 東京・銀座
2012
「シーボン.」のサロン用音環境デザイン及び、音楽制作
もっと見る
Date
Content
2023/
横浜市のサウンドロゴ制作(サウンドロゴ)
2014
株式会社シーボン.サウンドロゴ制作
2010
株式会社シーボン.サウンドロゴ制作
もっと見る
Date
Content
2024/
「ORATIO(オラティオ)~西の祈り 東の祈り」(劇場音楽) 東京・練馬文化センター
2023/
映画『マゴーネ・土田康彦「運命の交差点」についての研究』映画音楽担当(映像音楽)
2020/11
舞台! 武楽「鬼切ONIKIRI - 菌滅の刃」の音楽担当
2019
オフシアター歌舞伎『女殺油地獄』(劇場音楽) 東京・新宿FACE、東京・寺田倉庫G1─5F
2014
プラネタリウム作品『自然曼荼羅〜調和の世界』(映像音楽)
1994
まつり博・三重’94『三菱マリオネット・シアター』(劇場音楽) 三重・伊勢
1988
「シューベルティアーデ物語」(劇場音楽) 東京・青年座劇場
1986
「モノクローム・ラプソディー」(現代舞踊音楽) 東京・東京文化会館
もっと見る
Date
Content
2025/
USEN BGVサービス 環境映像提供
2022/
民音公演『Flower〜響きあう文化の華』オープニング音楽(映像音楽) 東京・中野サンプラザホール
2020/
JRA自動券売機サウンド・サイン(アラート音)
2020/
TBS『林先生の初耳学』初耳アラーム音制作(アラート音)
2018
北海道庁赤れんが庁舎プロジェクションマッピング「KAMORI WonderLights─大地─」(映像音楽・環境音楽) 北海道・札幌
2017
PlayStation®VR『anywhereVR』 360°VR(映像制作)
2015
プラネタリウム作品『いのち輝くサンゴの海(40分バージョン)』(映像音楽)
2015
同志社女子大学 研究用電子レンジ 操作反応音+報知音(アラート音)
もっと見る

STUDIO ION

【会社概要】
株式会社スタジオ・イオンは、環境音・ヒーリング音楽・サウンドデザインを専門とするクリエイティブカンパニーです。
環境音楽家・サウンドデザイナー小久保隆が代表を務め、自然音をベースにした音楽制作と空間音響デザインを国内外で展開しています。

スタジオ・イオンでは、環境音・アンビエント音楽・瞑想音楽の作曲、映像や空間のサウンドデザイン、体験型インスタレーションの企画・プロデュースを行っています。
ヒーリング音楽やリラクゼーション音楽の制作に加え、美術館・商業施設・公共空間における音響設計にも対応しています。

独自開発の立体収音マイク「サイバーフォニック」やDolby Atmosなどの先端音響技術を活用し、没入感の高いサウンド体験を提供します。
音楽制作の枠を超え、環境としての音をデザインすることを特徴としています。

スタジオ・イオンは、環境音と音楽を通じて、ウェルネス・空間演出・映像制作など幅広い分野に新しい価値を提供します。

スタジオイオンの母屋の写真森の中の茶色い木造のログハウスとその周囲の緑豊かな景色。

スタジオ・イオンのミュージック・プロダクション事業は、音楽を「作品」として完結させるだけでなく、人の感覚や空間、時間の流れと結びつけることを目的としています。
40年以上にわたり、自然音や環境音を基盤とした音楽表現を探求し、聴く人の内側に静かに作用する音楽を生み出してきました。

制作の核となるのは、世界各地で行ってきたフィールドレコーディングです。
水の流れ、風の揺らぎ、森や大地の響きといった自然の音を丁寧に記録し、それらを素材として音楽的に再構築。旋律やリズムを前面に押し出すのではなく、環境と溶け合う音楽、空間に広がり続ける音のあり方を追求しています。アンビエント、ニューエイジ、環境音楽を軸に、映像音楽や舞台音楽、インスタレーション作品まで幅広い制作を行っています。

また、CDやアナログレコード、デジタル配信といった音楽作品の制作に加え、展覧会、映像作品、VR、プラネタリウム、イマーシブインスタレーションなど、体験型のプロジェクトにも数多く関わってきました。
音楽を「聴くもの」から「体験するもの」へと拡張し、視覚や空間、身体感覚と連動した総合的な音楽表現を実現しています。

近年は、マルチチャンネルや立体音響を用いたイマーシブ作品の制作にも注力。音が前後左右、上下に広がることで生まれる没入感を活かし、自然の中に身を置いているかのような感覚や、意識が静かに深まっていくプロセスを音楽として設計しています。これは、単なる技術的表現ではなく、心身の調和や回復を目的とした音楽制作の延長にあります。

スタジオ・イオンのミュージック・プロダクションは、音楽を通して環境と人の関係を再構築し、忙しさや情報過多の時代において、立ち止まり、呼吸を取り戻すための時間を提供することを目指しています。音楽が背景として、あるいは人生の一部として静かに寄り添い続ける存在であること。それが、私たちの考えるミュージック・プロダクションの本質です。

スタジオ・イオンのサウンド・デザイン事業は、音を通じて人の行動や心理に働きかけ、社会や生活の質を高めることを目的としています。
音を単なる演出や装飾として扱うのではなく、情報伝達、安心感の創出、記憶への定着といった機能を備えた「環境の一部」として捉え、長く使われる音の設計を行っています。

企業や公共空間、プロダクト、映像、アプリケーションなど、多様な分野において、視覚情報や機能設計と調和した音をデザイン。人にとって自然で無理のない音量、音色、時間感覚を重視し、聴く人の身体感覚や感情に寄り添うサウンドを追求してきました。
代表的な事例として、ケータイの地震速報で使用されている警報音のサウンドデザインを手がけています。この音は、瞬時に注意を喚起しながらも過度な恐怖を与えず、命を守るための行動を促すことを目的として設計されました。
音が社会インフラとして果たす役割を明確に示した事例のひとつです。

また、ブランドやサービスの価値を短い音で象徴的に表現するサウンド・ロゴの制作にも力を入れています。
企業理念や世界観を丁寧に読み解き、一過性ではなく、時間とともに信頼を積み重ねていく音を設計。
CMや映像だけでなく、起動音、通知音、UIサウンドなど、日常の中で繰り返し触れられる場面を重視しています。

さらに、環境音や静けさ、余白の設計もサウンド・デザインの重要な要素と考えています。
音を足すだけでなく、音を引くことで生まれる快適さや集中、回復の感覚を含め、人と空間の関係性を総合的にデザイン。音が人に寄り添い、社会に静かに機能し続けるための、持続可能な音環境の創出を目指しています。

山梨県北杜市の豊かな自然環境に位置する、スタジオ・イオンのイマーシブ・スタジオ 「SAGE」 は、環境音楽家・サウンドデザイナー小久保隆が、長年にわたり自身の創作と研究のために構築・運用してきた特別なプライベート・スタジオです。
自然と音、空間と意識の関係性を探究する場として設計されたこのスタジオは、単なる録音施設ではなく、「音に没入するための環境そのもの」として構想されています。

「SAGE」では、独自に開発された立体収音マイクロフォン「サイバーフォニック」によるフィールドレコーディングの思想を継承し、7.1.4 Dolby Atmos を中心としたマルチチャンネル音響システムを用いて、立体的かつ包み込むような音響表現を実現しています。
ここで生み出される音は、音楽作品にとどまらず、映像、インスタレーション、舞台芸術、ウェルネス領域など、さまざまなイマーシブ・コンテンツの基盤となってきました。

このたび、株式会社スタジオ・イオンは 株式会社Moonbow Music との提携により、「SAGE」をイマーシブ・ミュージック制作に特化した専用スタジオとして外部クリエイターにも開放する運びとなりました。
高度な空間音響制作を志向するアーティスト、作曲家、サウンドデザイナー、映像制作者にとって、「SAGE」は「音を聴く場所」ではなく、「音の中に入るための場」として機能します。

自然に囲まれた静謐な環境と、最先端の音響技術、そして長年の環境音楽制作から培われた知見が融合した「SAGE」は、イマーシブ表現の可能性を深く掘り下げるための、極めて稀有なスタジオ空間です。
ご利用条件や詳細、見学・制作に関するお問い合わせにつきましては、下記までご連絡ください。


‍株式会社Moonbow Music
TEL:045-594-0264
E-mail:rec@moonbow-music.com

スタジオ「SAGE」の写真

スタジオ・イオンでは、これまでの音楽制作・空間音響の実践を土台に、山梨県北杜市の自然環境と独自の施設群を活かしたリトリート事業を本格的に展開していきます。本事業は、心身の調和と創造性の回復を目的とし、「音」「自然」「滞在」を統合した体験を提供することを特徴としています。
本事業は、心身の調和と創造性の回復を目的とし、「音」「自然」「滞在」を統合した体験を提供することを特徴としています。
中核となるのは、イマーシブ・スタジオ「SAGE」です。
7.1.4 Dolby Atmos による立体再生環境を備えたこの空間では、音に包まれる没入体験を通じて、感覚を静かに整え、内省を深める時間を創出します。
制作の場として培われた音響環境は、リスニングそのものを目的としたリトリート体験へと拡張されています。
「SAGE」に隣接する約1000坪の森は、このリトリート事業におけるもう一つの重要な要素です。
四季折々に表情を変える森の中で過ごす時間は、人工的な環境では得がたい身体感覚を呼び覚まし、音の体験と呼応しながら、心身を本来のリズムへと導きます。歩く、佇む、聴く——そのすべてがリトリートの一部となります。
さらに、敷地内には10名以上が宿泊可能なログハウスを備えており、滞在型のリトリートやワークショップ、グループでの対話や実践の場として活用できます。
制作、自然体験、滞在を一体として行える環境は、深い集中と回復を可能にします。まずは、感性を解き放つカジュアルなリトリート・プログラムから始動し、今後は企業向けのウェルネスや創造性開発を目的としたプログラムへと発展させていく予定です。
スタジオ・イオンは、音楽制作に加え、スタジオ事業とリトリート事業を新たな主軸として、人と環境を結び直す体験を継続的に創出していきます。最新情報はNews欄にて随時ご案内いたします。

暗い室内で光線が照らす中、マットに寝そべる人々が光るアクセサリーを身につけている。